LAS-Eとは?

LAS-Eとは、Local Authority’s Standard in Environmentの頭文字をとった通称で、環境政策に熱心に取り組む自治体のネットワークである「環境自治体会議」が開発を進める環境自治体スタンダード(自治体が環境に優しい自治体のなのかどうかをチェックするための基準)のことです。
LAS-Eは、第1ステージから第3の3つの区分と、さらに各ステージは3つのステップに細分化されています。

  • 第1ステージは、庁内事務活動における環境配慮の実施
  • 第2ステージは、地域全体の環境政策の実施や事業活動における環境配慮の実施
  • 第3ステージは、市民事業者やパートナーシップ組織における環境・保全活動の実施

と、少しずつステップアップができるようになっています。
LAS-Eの内容や仕組みには、エコアクション(環境活動)、エコマネジメント(環境経営)、エコガバナンス(環境自治)の3つの視点を取り入れなければなりません。

  • エコアクション(環境活動)
    環境問題解決や地域の持続可能な発展のために必要な対策が行われているかどうか。
  • エコマネジメント(環境経営)
    環境に対する総合的で効率的な行政運営や政策立案が行われているかどうか。
  • エコガバナンス(環境自治)
    市民・事業者とのパートナーシップによる事業の実施や政策決定が行われているかどうか。

ISO14001との比較

ISO14001が一般的には、環境に配慮した証明として使われることが多いですが、ISO14001とLAS-Eでは下記のような違いがあります。

目標

ISO14001は環境に配慮したマネジメントシステムの国際規格です。ISO14001は、計画を立てて(PLAN)、計画を実行して(DO)、計画がうまくいったのか監査して(CHECK)、監査結果に基づいて計画を見直す(ACTION)といった一連のシステムがきちんと確立しているかが重要です。そのため、特に厳しい目標を立てなくても認証が可能です。
LAS-Eは、自治体が環境に優しい自治体のなのかどうかの基準のため、目標が重要です。システム自体については、書類を簡素化出来るメリットがあります。

逆に言えば、ISO14001では手順/しくみにおいて満たすべき事項が定められていますが、目標/取組内容の設定は組織の自由です。

LAS-Eでは、一定レベルの目標設定と取組が要求され、それを実施するためのシステムは自治体が独自に構築することになります。

対象施設

ISO14001は、取り組み範囲を自由に決めることができます。ほとんどの組織が施設単位で認証取得を行います。
LAS-Eは、町が管理する全施設が対象です。小学校や中学校も含みます。

その他

LAS-Eは、目標を設定する会議に市民、事業者の方々の参加を要求しています。そのため、市民が望む環境自治体の理想像に近づくような目標設定が可能です。
また、監査においても市民や事業者の方々の参加を要求しています。

LAS-E   ISO14001
目標/取組内容を重視 特徴 システムが機能しているかを重視
独自で構築 システム 国際規格
独自目標と共通目標 目標 独自目標
すべての公共施設 対象 規定なし
(一般的に”本庁舎のみ”、”清掃工場のみ”といった施設単位で適用することが多い)
必須 市民参加 規定なし