士幌町国保病院に関心のある先生へ
～院長からのメッセージ～

当院のホームページを見てくださりありがとうございます。院長の藤原大輔です。
私は2006年に札幌医大を卒業した救急専門医・麻酔科指導医です。卒後は大部分を北海道外で過ごし、直近の４年間は鹿児島県種子島で離島医療に従事していました。今回、子供が北海道十勝の学校に進学することとなり、そのご縁で当院に赴任することとなりました。現在当院で共に働く仲間を募集しています。

簡単に当院の紹介をしますと、当院は北海道十勝地方にある士幌町唯一の病院です。病床数は50床で、全て一般病床になっています。現在医師数は私を含めて3人です。年間の外来受診者数は約10000人、病床稼働率は70%ほど、職員数は100人弱、眼科・泌尿器科・整形外科・小児科の専門外来が定期的に行われています。
帯広市まで40分ほどで行けるので、必要時の転院・紹介は容易ですが、それなりに多彩な症例が来る環境です。

十勝地方は日本の食料供給で非常に重要な場所です。十勝産のチーズやバターをスーパーでご覧になったことがあると思います。また、日本国内の砂糖や小豆は十勝産シェアが高いことが知られています（それぞれ、40%, 60%）。牛肉生産もかなりのもので、士幌町の人口は約6,000人ですが、肉用牛は約60,000頭、乳用牛は約18,000頭いるようです。食料自給率は4,500%（2023年）で、士幌町は日本の「食」を支えていると言っても過言ではありません。そのような場所で働けることを私は誇りに思っており、一緒に働いてくれる先生がいないか日々考えています。

とはいえ、田舎に行くのは嫌だとか、子供の教育が心配、北海道は寒い、専門外は分からないと思われる方も多いのではないでしょうか？

士幌町は田舎？

帯広市から通勤している職員も結構います。ちなみに帯広市は北海道内で住み心地１位とされています。札幌までも日帰り可能な距離なので、週末は札幌の自宅に戻るという働き方も可能です。また、産業がしっかりあるのでさびれた印象はあまりしませんでした。

田舎では子供の教育が心配？

帯広市には有名な進学校があります。私は士幌町の隣の鹿追町に住んでいるのですが、この町は教育にかなり力を入れています。小中学校では山村留学制度を、高校はカナダへの短期留学制度などがあり全国から生徒が集まっています。中学校以降は国際バカロレア制度で教育を行っています。詳しくは「鹿追　バカロレア」で検索してみてください。種子島もそうなのですが、田舎の教育って場所によっては結構いいですよ。また、私が住んでいるところは移住者が多く、開放的な雰囲気です。

北海道は寒い？

確かに北海道の冬は寒いのですが、その分酷暑がないという利点もあります。また、断熱がしっかりしているので冬の屋内はとても暖かいです。屋外は寒いですが、寒いところにしかいない動物を見たりすることもできます。先日はつがいの鶴が飛んでいるのを見て感動しました。

専門外は分からない？

そもそも全てをわかっている医者はいないです。私は麻酔科医ですので、なおさら分からないことだらけです。ただ、患者は多様なニーズのもと病院を受診します。ある人は診断を付けて欲しい、ある人は薬だけ出してほしい、またある人は別の病院への紹介状だけ欲しい……、などなど。つまり必ずしも疾患を完全に理解していなくても対応出来るのがほとんどです。
現代は専門医の時代という意見があるのも重々承知ですが、なんでも専門医に行ってしまうと、専門医の先生方も忙殺されてしまうでしょう。いつの時代も「何でも診てくれる医者」のニーズは非常に高いというのが私の実感です。しかも都会へのアクセスが良いので、よく分からなかったら紹介は容易です。
ちなみに当院は多彩な疾患を持った方が来院するので、ここにしばらくいるとスキルアップ間違いなしです。特に私のような救急や麻酔の先生方に関しては、今お持ちのスキル＋「緊急性がない疾患」への対応もできるようになるわけで、鬼に金棒ですよ！

ちなみに私は2025年4月に赴任した新参者なのですが、この病院のいいところを列挙します。

• 病院が立派
• 院内が機能的で動線がいい（救急処置室の向かいにCT室など）
• 町立特別養護老人ホーム、グループホーム、保健センターなど医療福祉関係の施設が集約されている（なかなかこんなところないと思います）
• セブンイレブンまで徒歩３分
• 医療機器が結構充実している（人工呼吸器、ビデオ喉頭鏡など最新式）
• 病院内はよく掃除されており清潔
• ナースが礼儀正しい
• 事務職員が一生懸命
• 待遇がいい（お給料以外も色々と優遇されています）

などなど。客観的に見て結構いい病院ですよ。

先程の話に戻りますが、日本の食料政策において重要な場所で働けることを私は誇りに思っています。院長の使命と言うのは、職員の要望を叶え、できるだけ働きやすい環境を整備することと考えています。勤務していただけたら大変ありがたいですし、後悔させないことを保証します。
ぜひ一緒に働いてみませんか？

ご興味ある方は、病院代表電話（01564-5-2106）にお電話いただき、医師募集の件で事務長にお話しいただければ幸いです。

参考までに私個人のホームページをリンクしておきます。

救急医による僻地・総合診療の手引き

お時間あればご覧ください。

藤原大輔
士幌町国民健康保険病院　院長
2025/05/21