園について

士幌町認定こども園なかよしの沿革
士幌町では、士幌保育所と士幌幼稚園の互いの良さを生かして保育内容の向上を図るために両施設を一元化し、より良い保育と教育を行おうとの 考えから、平成17年5月「子育て支援検討庁内プロジェクト」を立ち上げ検討を始めました。
当初は、平成19年度から幼保一元化を実施する予定でしたが、「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律 (就学前保育等推進法)」の施行に伴う北海道の条例化が平成18年10月になったことにより、平成20年4月より実施することに変更しました。 この間、保育所と幼稚園の保護者や町民に対する説明会を開催し、保護者も含めて施設や保育内容等の検討を行いました。
平成19年7月から20年2月まで両施設を一体化するための増築や改修、駐車場整備や園庭等の外構工事を行いました。
平成19年度に保育内容や教材・教具等について保育所と幼稚園の職員による打合せや幼稚園教育要領や保育所保育指針についての研修会を 開催し、一元化による教育・保育の準備を進めました。
平成20年4月、幼保一元化による【士幌町認定こども園『なかよし』】が開園しました。
士幌町認定こども園なかよしの保育目標
士幌町認定こども園の保育目標は、北海道の教育目標並びに 士幌町町民憲章の精神を体して作成された士幌町教育目標を受けて制定しました。

幼児をよりよい環境の中で活動させて心身の健全な発進を促し、豊かな情操と思考力を養い、 望ましい未来を作り出す力の基礎を培うことをめざして、次の5つの目標を設定しました。
元気な子(にこにこ)
・自分のやりたいことに向かって、心と体を十分に働かせながら、自ら健康で安全な生活を作り出す。
仲良く遊ぶ子(どんどん)
・友達との関わりを通して、互いに思いや考えを大切にし、それから実現に向けて工夫したり、協力してやり遂げる。
・身近な環境に主体的に関わりいろいろな活動や遊びを生み出す中で、自分の力でしなければならない事を自覚し、それらをあきらめずにやり遂げる。
思いやる子 (しんしん)
・善悪の区別ができ、相手の立場に立って行動し、自分の気持ちを調整して、友達と折り合いをつけながら、決まりを守ったりする。
・家族を大切にする気持ちをもち、いろいろな人と関わりながら自分が役に立つ喜びを感じる。
・自然に触れて感動する体験を通して、自然への愛情や畏敬の念をもつ。
考える子(いきいき)
・身近な事象に積極的に関わり、物の性質や仕組みに気づいたり、要したり工夫したりなど多様な関わりを楽しみ、友だちの考えに触れる中で、自ら判断したり考え直したりして、自分の考えをより良いものにする。
・遊びや生活の中で数量に親しむ体験を重ね、標識や文字の役割に気づき、必要感からそれらを活用する事を通して、数量・図形・文字などへの関心・感覚を高める。
表現する子(はきはき)
・言葉を通して友だちと心を通わせ、絵本などに親しみながら豊かな表現を身に付けると共に、思いを巡らしたことなどを表現する。
・みずみずしい感性を基に、生活の中で心を動かすことに触れ、感じた事を自分で表現したり、友だち同士で表現したりする事を楽しみ、表現する喜びを味わう。
士幌町認定こども園なかよしの保育内容
こども園では教育の達成をするために、養護に関するねらい及び5つの領域をふまえながら園生活のなかで幼児が自ら興味・関心をもって周囲の人や物・自然や 社会事象などの環境に対して主体的、意欲的に関わることのできるような環境を構成し、遊びを通して総合的な指導を行います。
養護
1.生命の保持
- 一人一人の子どもが、快適に生活できるようにする。
- 一人一人の子どもが、健康で安全に過ごせるようにする。
- 一人一人の子どもの生理的欲求が、十分に満たされるようにする。
- 一人一人の子どもの健康増進が、積極的に図られるようにする。
2・情緒の安定
- 一人一人の子どもが、安定感を持って過ごせるようにする。
- 一人一人の子どもが、自分の気持ちを安心して表すことができるようにする。
- 一人一人の子どもが、周囲から主体として受け止められ、主体として育ち、自分を肯定する気持ち が育まれていくようにする。
- 一人一人の子どもが、心身のつかれを癒されるようにする。
5領域
1.心身の健康に関すること(健康)
- 明るく伸び伸びと行動し、充実感を味わう。
- 自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとする。
- 健康、安全な生活に必要な習慣や態度を身につける。
2.人との関わりに関すること(人間関係)
- 園生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。
- 進んで身近な人とかかわり、愛情や信頼感をもつ。
- 社会生活における望ましい習慣や態度を身につける。
3.身近な環境に関すること(環境)
- 身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関心をもつ。
- 身近な環境に自分からかかわり、発見を楽しんだり、考えたりし、それを生活に取り入れようとする。
- 身近な事象を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や数量、文字などに対する感覚を豊かにする。
4.言葉の穫得に関すること(言葉)
- 自分の気持ちを言葉で表現する楽しさを味わう。
- 人の言葉や話などをよく聞き、自分の経験したことや考えたことを話し、伝え合う喜びを味わう
- 日常生活に必要な言葉が分かるようになるとともに、絵本や物語などに親しみ、先生や友達と心を通わせる。
5.感性と表現に関すること(表現)
- いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性をもつ。
- 感じたことや考えたことを自分なりに表現して楽しむ。
- 生活の中でイメージを豊かにし、様々な表現を楽しむ。