町長所信表明

令和8年3月26日士幌町議会令和8年第2回臨時会にて

(原文ママ) Ⅰ はじめに  本日ここに、令和8年第2回士幌町議会臨時会の開会にあたり、私の2期目の町政に取り組む基本姿勢並びに所信を述べさせていただく機会をいただきましたことに対し、町議会議長をはじめ、議員の皆さまに厚く御礼を申し上げます。  私は、このたびの町長選挙(3月3日告示・3月8日投票日)において、町民の皆さまよりご支持をいただき、今後4年間の町政を担うことになりました。私に課せられた使命と責任の重さに改めて身の引き締まる思いであります。  私が町長に就任してから4年が経過し、地方を取り巻く状況は加速する人口減少や長引く物価高騰はもとより、地球規模の気候変動による自然災害の頻発化・激甚化、ヒグマをはじめとする野生鳥獣とのあつれきの高まりといった、様々な課題やリスクが、私たちの暮らしや経済活動に大きな影響を及ぼしています。  こうした変化の激しい時代にあっても、私たちは、その変化にしっかりと対応し、持続可能なまちづくりを進めていく必要があります。  今まさに、士幌町が更なる高みへ踏み出す時であり、すべての町民がいきいきと暮らせる士幌町をつくっていく決意であります。 Ⅱ 3つの基本姿勢  それでは、はじめに、私の町政運営の基本姿勢について申し上げます。  1つ目は、「公正・公平・現場第一主義」であります。  まちづくりを進める上では、多様な価値観や意見と向き合わなければなりません。無投票での再選でもあり、少数意見を含めて謙虚に傾聴し、現場に足を運び、じっくりと町民の声を聞き、公正・公平を第一に課題の解決にあたる所存であります。  2つ目は、「人に環境にやさしい町政」であります。  士幌町は自然環境にも恵まれた豊かな農村であります。これらの資源と価値を活用し、子育て世代をはじめ、幅広い世代にとって日常生活が活気と思いやりに満ち、末永く住み続けたいまちを目指してまいります。  3つ目は、「持続可能な行財政運営とまちづくり」であります。  この活力ある士幌町を更に輝かせていくには、人口減少にあっても将来を見据え、効果的・効率的な行財政運営を行っていく必要があります。限られた財源の中で、施策を選択しながら、持続可能な行財政運営の実現を目指し、未来・次代の子どもたちに繋いでまいります。 Ⅲ 「チームしほろ“農村ユートピア”2世紀へ・2ndステージ」未来・次代の子どもたちにつなぐ4つの約束  私の町政の推進にあたっては、第3期まち・ひと・しごと創生総合戦略(令和7年度~令和11年度)、令和8年第1回定例会で議決をいただきました第7期町づくり総合計画(令和8年度~令和17年度)の推進方針を踏まえながら、「チームしほろ“農村ユートピア”2世紀へ・2ndステージ」未来・次代の子どもたちにつなぐ4つの約束について述べさせていただきます。 □ 地域産業の振興で豊かな士幌(まち)づくり  1つ目は、地域産業の振興で豊かな士幌(まち)づくりです。  士幌町の基幹産業はまぎれもなく農業であります。十勝一の農業生産を環境に負荷をかけずに持続可能な仕組みで更に発展させなければなりません。これまでの取り組みに加え、次世代スマート農業の推進により更なる高収益と持続可能な農業を目指してまいります。  併せて、士幌産の食の魅力発信と「稼ぐ力」を高める競争力強化を図ってまいります。  次に、商工業は地域の生活を支える大変重要な業種であります。商工業活性化推進事業をはじめとする事業継続の下支え、創業・起業の支援、商店街の賑わい創出を図ってまいります。  地域産業を維持発展させるためには、農業、商工業ともに担い手の確保・育成が必要であります。しほろ農業塾を始め関係機関と連携しながら、後継者、担い手の確保・育成の支援に努めてまいります。 □ 誰もが住み続けたい・住んでみたい士幌(まち)づくり  2つ目は、誰もが住み続けたい・住んでみたい士幌(まち)づくりです。  本町における高齢者(65歳以上)の人口割合は増加を続けており、令和6年度末で35.6%に達しています。買い物や通院の足の確保が大きな課題となっています。昨年より検討を開始した予約型乗り合い交通(AIデマンド交通)により、町内全域での生活の足を確保してまいります。  高齢者の皆さんが可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、出来る限り士幌町内で介護サービスが完結できるよう、福祉村の深化を図ってまいります。  次に、信頼される国保病院づくりと特別養護老人ホームの経営改善であります。国保病院は、町内唯一の医療機関としての機能・規模を維持しつつ、常勤医の定着と確保を図りながら、経営改善を図ってまいります。特別養護老人ホームは選ばれる施設となるよう、信頼回復と経営改善に努めてまいります。  また、民間・法人事業所を含め福祉・介護人材の確保を支援してまいります。  次に、自主防災組織の育成と活動支援についてであります。本町の自主防災組織は19地域、世帯カバー率は55%であります。全ての地域で自主防災組織が立ち上がるよう取り組みを進めるとともに、その活動を支援してまいります。  更に、防災対策の強化による安心・安全な士幌(まち)づくりに努めてまいります。 □ 未来を担う・地域を育む士幌(まち)づくり  3つ目は、未来を担う・地域を育む士幌(まち)づくりです。  本町で結婚し生活を送ることを希望する人達が増えるよう、結婚につながる出会いの場を創出します。  出産・子育ての支援については、一昨年オープンした「こども家庭センター・よすが」による切れ目のないサポートを行ってまいります。  未来を拓く児童・生徒を育むため、「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」を育成し、町独自の低学年少人数学級編成、小中学校給食費無償化等を継続し、教育環境の充実に努めてまいります。  次に、この程完成した認定こども園、こども発達相談センターを子育て支援の拠点施設とし、第一子目からの保育料無償化を行います。更に学童保育料の無償化、高校生の通学・下宿費の一部助成等、子育ての経済的負担軽減と移住・定住促進につなげてまいります。 □ 町民みんなで持続可能な士幌(まち)づくり  4つ目は、町民みんなで持続可能な士幌(まち)づくりです。  町づくり懇談会、ユートピアメールに加え、4年前に開始した「しほろみらいトーク」により様々なグループからのご意見をお聞きしながら対話を深めると共に、多様なSNSによる積極的な情報発信により士幌町のPRに努めてまいります。  マイナンバーカードや書かない窓口等デジタル化による町民サービスの一層の向上に努めてまいります。  次に、脱炭素・ゼロカーボン士幌の着実な取り組みについてです。2030年、2050年の温室効果ガス(CO2)削減目標に向け、国の補助事業を最大限に活用しながら町内の事業者、住民との連携・協働により再生可能エネルギー設備、省エネ設備の導入を進めてまいります。  持続可能なまちづくりの推進には、健全な財政運営をしていくことが基本であります。第8期行政改革推進大綱(令和8年度~令和12年度)の着実な実施と人口減少時代に対応した役場組織づくりを併せて進めてまいります。  最後に、これらの新たな施策を実現するためには、自主財源が必要であります。その自主財源の一端を担っている本町のふるさと納税は、返礼品を準備いただいているJA士幌町をはじめとする各事業者のご協力により、令和6年度で5億円、今年度も5億超を達成する見込となっております。更なる寄付額の増加による地域好循環と新たな士幌ファンの増加を目指してまいります。 Ⅳ むすび  以上、2期目の町政に臨む私の基本姿勢と「チームしほろ“農村ユートピア”2世紀へ・2ndステージ」未来・次代の子どもたちにつなぐ4つの約束について述べさせていただきました。  士幌町が持つ十勝一の農業生産、関連産業等の独自の強みを最大限活かし、「チームしほろ」として挑戦し続けることで、士幌町の未来を切り拓き「真に豊かな農村しほろ」を更なる高みへと前進させていけるものと考えております。  次の100年・2世紀に向けて、自信を持って未来・次代の子どもたちにつないでいくため、長期的な視点に立ち、自らがリーダーとして、真摯に全力を尽くして町政運営・舵取りを行っていく覚悟であります。  町民の皆さま、町議会議員の皆さまのご理解とご協力を、心よりお願い申し上げまして、2期目にあたっての所信表明といたします。